光景ワレズ

KOUKEI-Warez photography

幕引

Leica MP / Elmar 3.5cm F3.5 (DELTA400)

あるいつも見ていた写真系のサイトが更新終了となった。残念だが、いちファンとしては、もっとも正しいタイミングだったのだろうと信頼し、納得しているところだ。突然のことではあるものの、そういうにおいを感じていたというところもある。

世のブログや個人サイト界隈を見ていると、生きているのか死んでいるのかわからないサイトがあまりにも多く、「このサイトは更新終了しました」と宣言しているものはきわめて珍しい(更新を止めたら消してしまう人も多いのだろう。経済的負担にならないのであれば、資料的価値の意味からも残して欲しいサイトは沢山ある)。そうした個人的なサイトの大抵は飽きて更新を怠り、一度か二度再起をはかろうとしたものの、やっぱり続かず、と言うパターンが多いように見受けられる。そういう自分も昔やっていたサイトはプロバイダ変更で消滅とか、掲示板も生活の変化で絶賛放置中とかいう体たらくで、きちんと幕を引いたことがない。 そんな素人の趣味レベルの話のみならず、プロの世界も同じで、たとえば連載マンガなんかでも、諸事情あろうことは重々承知だが、きちんとしたタイミングで終われたものって果たしてどれくらいあるのだろう。ぼく自分の仕事についても、プロジェクト単位で動くのが基本なので必ず始まりと終わりがあるはずなのだが、振り返ると終えたあとの資料整理とか失敗の振り返りとかをきちんとしていない例が多々ある。有名人など、特にスポーツ選手なんかは引き際の巧い下手でその後の人生が大分違うように思える。

終わり良ければ、なんて言うけど、単なる結果オーライではだめなので、始め方より終わり方を意識するようになった。こうして更新するのと並行して、実は最終回の1枚になりそうなものは後にとっておくようにしている。最初の1枚も選ぶのに相当悩んだものだったけど、選ぶ時間で言えば最後の1枚のほうが相当時間かかってるはずだ。何せ、今のところまだいつ決定できるかわからないから。