光景ワレズ

KOUKEI-Warez photography

歓待

Leica MP / Elmar 5cm F3.5 (DELTA400)

北陸鉄道石川線に乗務するアテンダントさん。ぼくにしては珍しく、この人のいい表情がちゃんと撮れてると思っている(前も書いたかもしれないけど、人の写真については、ぼくは本人が見ても納得してくれるであろうと自信のあるものしか外に出すつもりはない)。もうきっと衣替えの季節だけど、まだ冬服のときのものだ。

最近地方鉄道ではこういう風にバスガイドのようなかたちでアテンダントを付ける例が多い気がする。今までも観光用のイベント列車などには乗務していることはあったが、この場合単に観光客向けというわけではなく、地元の日常で利用している人へのサービスという面も強い。というか、むしろそっちがメインにすら見えてくる。 ホスピタリティの基礎がきちんとできている人ばかりで、単に若い子をつけとけばいいでしょという安易なものではなく好感が持てる。乗務員が増える部分において果たして収益面でどうなのかという心配はあるものの、試みとしては良いものだと思っている。ぼくは駅好きだけど、アテンダント目当てで鉄道乗る人が増えても、それはそれでいいのではないか。というか鉄道をもっと使い支えてください!(特に撮り鉄のひと!)

ちなみにこの日は石川線終点の鶴来駅から、区間廃止となった加賀一の宮駅までおよそ2駅分往復の雪道を歩いた記憶がある。大変だった割に廃駅となった加賀一の宮駅もベニヤで覆われまったく見学することもできず、絵に描いたような徒労を味わった後に、せめてとも思い声をかけて撮らせていただいたのがこの写真だったと思う。