光景ワレズ

KOUKEI-Warez photography

印度

MINOLTA CLE / Elmar 5cm F3.5 (FP4 PLUS)

インド旅行記(31)最終回

最初に書いたように、ぼくのインド旅行の感想としては、くそったれな国だったの一言に尽きる。そこには愛情も嫌悪も含めて、そして実際に牛のうんこまみれだった部分も込みで、だ。 ぼく個人としても見聞を広めたり国のことを知ったりする以外の、人生観とかそういう根の部分にまで影響を与えるようなことは(年齢のせいもあるかもしれないが)特にない。これだけの期間、記事を引っ張ってしまったのでさぞかし影響を受けているのだろうと思われるかもしれないが、そんなことはない。ただやはり感じたのは、日本にいるととても捉えづらく、見えづらくなっていることが可視化されているなあというところだ。それは良いも悪いもひっくるめてということだが、そういう点も含めて、もっと若いうちに行っておくべきだったとは思った。

しかしぼくもいい歳して若作りな旅の手法を取っているのは、あるいは無為に過ごした何年かを取り戻そうと焦っているのかもしれない。同時に、生き急ぐことはしたくないが、同じままでもいられないという現実もある。そろそろ海の向こうばかりじゃなく、足元を見直す時期かな。