光景ワレズ

KOUKEI-Warez photography

人相

MINOLTA CLE / Elmar 5cm F3.5 (FP4 PLUS)

インド旅行記(06)

夕方の列車まではまだ時間があるので、デリー市内の観光をすることにした。特に興味のある見所は無いのだが、手近なオールドデリーと呼ばれている地区に行くことにした。ここには地下鉄かリクシャーで行くことができる。近代的な交通手段である地下鉄であれば安いし、無用のトラブルは発生しないと思われるが、経験地稼ぎの意味もあるのでリクシャーを捕まえることにした。リクシャーとのやりとりはこれから先の旅で避けて通れない。Mさんには「人のよさそうな人がやはり良い」という至極当たり前そうなアドバイスを頂いていたので、その観点で、かつ向こうから声をかけてこない人を探した。 結果、この人はぼくのインド旅行を振り返って最初で最後のまっとうな価格での仕事をしてくれた唯一のおっさんと思われる。珍しくメーターに電源が入っていたし、そのメーターと言い値はほぼ一致し(つまりボッタクリでない)、お願いした目的地にストレートで到着した(逆に言うと通常これらの条件を満たさないのが観光者に寄ってくる一般的なリクシャーである)。自分は人を見る目にはちょっとだけ自信があったので、そのとおりになるとうれしい。で、なんで最初で最後かというと、こういう人のよさそうな人がそもそも見つからないというのがある。 あと、あまり関係ないけど、人の良さは人相に出るけど、ぼくの理解ではもっともたちの悪い部類の人は人の良さそうな人相のほうによくいますよ。