光景ワレズ

KOUKEI-Warez photography

心緒(1)

Leica MP / Voigtländer ULTRON 28mm F2 (HP5 PLUS)

※過去にメモしておいたものをほぼそのまま載せます。今のぼくが振り返るのと、当時のまっただ中の心境ではまた少し違うのが自分的にはおもしろいです。

 

【2013/5/8記す】 妻の妊娠がわかってからのことを記す。事情が事情だけにすぐにはツイートしたりブログに書いたり親に言ったりできないが、後で振り返るのと、リアルタイムでの感じ方はまた違うはずなので、いずれはブログにアップするものとして、「いま」の考え方を書いていくことにした。また、あまり生々しい話というのは世間に出にくいかもしれないし、ぼく自身もあまり聞いたことがないし、聞けないし、なので今後だれかの参考になればと思い、それなりに出せる範囲の話を書いていく。

妊娠がわかったのは5月の連休明けだった。なんとなくそんな気がしていたので、報告があると言われてもそれほど驚かなかった。ぼくのリアクションの薄さに妻は気を悪くしたかもしれないが、いつもそんな感じなのでそうでもないかもしれない。ただ、自室で少しだけ泣いた。実感なんてまだないのに、不思議なものだった。

子供のことを意識し出したのは結婚してから1年半過ぎたあたりだったと思う。それまでは確実なる避妊を徹底してきた。結婚前だが、コンドームが外れるという情けないトラブルにあったときはアフターピルを服んでいただいたくらいだ。知ってますか、外れることもあるんですよ、粗末だとね。(友人は破れることがあると言っていたが、そんなケンシロウのようなシチュエーションはフィクションだと思う) 最初に書いた事情というのは単純に、流産や後述する諸々のリスクの高さを考えて周りに変に気を遣わせたくないという意味だ。別に結婚もしているし就職もしているからその点は問題ない。

ある時期を境に、たまにナマでセックスをするようになった。とはいえ妻の生理周期は安定してほぼルナルナどおりに来るので、それはオギノ式でいう安全日付近を中心に営んでいた。そしてだんだん、そこにはあまりこだわらず、になっていった。お互いで話し合って明確に子どもを作ろうと決めたわけではないが、授かりものなので、できたらできたでハラ括るしかないな(ハラむのはぼくじゃないけど)、というなんとなくの方向性は共有していたように思う。きちんと話して決めていたのは、もしどちらかが不妊症だったとしても不妊治療はしないことだけだった。ただ、ぼく自身の種ナシの検査は一応しようかな、と少し考え始めてはいた。そんな矢先であった。 余談だが、いわゆるできちゃった結婚のパターンというのは具体的にはどういうことをしたのかあまり聞いたことがないのでわからないが、あれはAVのマネみたいな感じでやってての失敗なのだろうか。ああいうAVみたいなコントロールはそもそもぼくはできないので無帽は相当こわい。そして個人的な感触としては、10%前後の確率というのはあながち当たらずとも遠からずといった感想だ。きちんと責任を取る能力のない若者は気をつけてほしい。