光景ワレズ

KOUKEI-Warez photography

沢田

Leica MP / Summar 5cm F2.0 (FP4 PLUS)

例によって、移動しながらその日の宿を検索していると、見学するつもりだった沢田マンションが一応泊まることもできるということがわかって飛び上がった。 早速列車の中から電話をかけてみたが、電話に出ない。何度か時間をおいてかけるとようやく大家さんが電話にでてくれたが、泊まりたい旨を話すとその日は埋まっているとのことだった。なのでせめて見学だけでもさせてほしいと伝えた。

沢田マンション(通称沢マン)はあまりに有名なので特に説明はしないが、四国に来たら是非見たいと思っていた。 沢マンに泊まることはかなわなかったので、高知駅から徒歩20分の楽天トラベルで一番安かったビジネスホテルに予約を入れ、荷物を置いてからバスで向かった。 周囲にはヤマダ電機やホームセンター、スーパー、ツタヤにスタバまであってなかなか住みやすそうな一角にあって吃驚したが、その存在感は圧倒的だった。 おそるおそる沢マン敷地内に入ると、住人らしき人がいたので大家さんにはどのように会えばいいかと尋ねると、特に訝しむこともなく教えてくれた。自分も含めたその手の来訪者に慣れているのだろう。

教えてもらったとおりに上に行くと、子供たちが何かをして遊んでいたが、大家さんはいなかった。なので子供たちにどこにいるのか聞いてみると、屋上のほうにいると呼んでくれた。顔は見えなかったが、さっき電話したものですー見学させてくださーいと下から伝えると、好きにどうぞと言ってくれた。

子供たちは土や木材などをいじりながら鶏小屋を改修していた。マンションの5階なのに土や池があり、なんか変な気分だ。この子供たちの母親らしき人がいたので少し話をした。常にどこかいじっているのだが、現在は修繕が主となっており、案外ガタがきていて結構大変だという。大人はこのマンションそのものを改修し、子供たちは鶏小屋を改修する。 将来有望。このマンション、本気で100年保つんじゃないかという気がしてきた。