光景ワレズ

KOUKEI-Warez photography

南越(6)

Leica MP / Summarit 5cm F1.5 (HP5 PLUS)

ホーチミンシティから中部の都市、ダナンへ国内線飛行機で向かうことにした。ベトナム中部には幾つか見どころとなる街があり、よくよく考えたら日本列島とほぼ同じ大きさなので、鉄道やバスでは時間が勿体ないと判断したためだ。国内線はネットで予約できるしまったく便利な時代になったが、しかし実際飛行機が飛ぶ時間は原因不明に遅れたり便名まで変わったりそういう適当さはあったのである意味安心した。こういうところまでバカみたいに日本のようにキッチリしていたら味気ない。 で、例によってダナンの空港からホテルまでのタクシーもがっつりボられた。ドンという単位とドルがごっちゃになっていて、円との関係がなかなかつかめないままなのであった。

ところでベトナムは(半ば勝手なイメージで)、ひとの写真が撮りやすい国だと思っていたがまったくそんなことはなかった。 一般に、カメラが珍しいような貧しい地域などではむしろ嬉しがったりしてくれる(あるいは、写真を撮るならモデル代をよこせと言ってくる)のだが、ヨーロッパなどを含め普通に先進的な場所では新宿でひとにカメラを向けるような後ろめたさがでてくる。ベトナムの都市もまた然りで、3日くらい滞在してフィルム1本程度しか使っていないことに焦ったりしていた。