光景ワレズ

KOUKEI-Warez photography

遺産

Leica M5 / Elmar 5cm F3.5 (HP5 PLUS)

ナスカの街に着いてバスから降りると、旅行業者みたいのが寄ってきたのでセオリーどおり無視して宿さがしをした。しかしアテにした宿が満員だと言ったので(そんなわけないので多分そいつがスペイン語で口裏を合わせたのだろうが)、そいつにいい宿はあるのかと聞くと、『歩き方』に載っている宿が相場より安く泊まれるというので結局その案内に乗ることにした。 更に当然だが地上絵などの観光ツアーの提案もあるわけで、せっかくなので申し込むことにした。この宿代は言わば撒き餌なのだが、それでもいい。基本的にインドなどでは絶対にこういう旅行代理店に乗ってはいけないのだが、結論から言うとほぼ相場通りだったし、夫婦で案内してくれたりして如何にもベンチャー的ではあったがいい奴だった。英語ガイドがつくというので誰かと思えばその代理店の男本人だったし。そうして幾つかの観光地と地上絵、更にセスナからの地上絵観光という定番コースを一応強行軍で達成することができた。更に首都リマへのバスも手配してもらい、まあ総合的に言えば彼に任せてよかったというところだ。日本に帰ったら自分の宣伝をしてくれと頼まれたが、それは止めておこう。(個人的に気になる方がいたら連絡ください) ナスカの地上絵があるあたりは本当に荒野で、下手に車に乗せないとか脅されたらやばい場所だ。ただそういう危険は実際ペルーの場合あまり無いのだろう。

その日は宿に帰って、そのまま寝ずに夜行バスに乗ってリマまで行くことにした。日本人の人がいたので何時間か話をした。この日は3月の12か13日あたりだったと思うが、日本の地震の影響で、この前日は太平洋側の道路が通行止めになったとその人は言っていた。ぼくのバスへの影響はなさそうだったが、テレビでは日本のニュースばかり流れていた。