光景ワレズ

KOUKEI-Warez photography

抜里

Leica MP / Summilux 50mm F1.4(2nd) (FP4 PLUS)

大井川鐵道は、鉄道の楽しみたる要素、木造駅、秘境駅廃線跡、古い駅舎、古い車両、アプト式鉄道、風光明媚な景色、SL、温泉、紅葉、などなどが一通り盛り込まれていて、鉄道好きはもちろんそうじゃなくて普通にバスツアー的旅行が好きな人でも楽しめる良い鉄道だと思う。非テツな人をテツな道に引きずり込むためのロケーションとしてはピッタリかもしれない。なんならご案内したっていいくらいだ。 ここは抜里駅という木造駅で、名前もおもしろいが駅も良かった。丁度ホームに地元の人が手入れしてる花が咲く時期で、とても気持ち良い風景であった。そこに元・南海の21000系ズームカー。たまんない。 なかなか盛り沢山なので自分が行ったときは1泊2日で行き、寸又峡温泉金嬉老事件金嬉老が立て籠もったその旅館に宿泊した。温泉やメシはまあいつも狙っていくマニアの評判の高い宿や温泉に比べたら凡庸な部類ではあったが、そういうものを求める場所ではない。もうちょっと高価い宿ならもうちょっと満足できるのかもしれないが、まあ鄙びた温泉郷なのでこれくらいが丁度良いと感じた。何もかもがトップクラスのクオリティであるとかえって食傷するくらいだ。 しかし不思議なのは、とても楽しかったのに殆ど記憶がないのだ。写真を見返してようやく思い出すというくらい。うーむ。なんでだ。